明治39年に創業した弊社は、地域の皆様方に支えられながら、地域の課題解決につながる事業を展開。弊社はこれまで、まちのインフラとなる道路や河川、公共施設など「建てる・作る」ことで地域貢献をおこなってきました。
令和の時代、より不確実性が増す環境の中、弊社はこのトレーラーハウスの事業で、「建てない」提案もできる建設会社を目指しています。
▲自社工場に展示しているトレーラーハウス実機
人口減少や公共施設の老朽化など、地域社会が抱える課題はより複雑さを増しています。これからは今までの社会設計から脱却し、令和の時代にマッチした、フレキシブルかつサスティナブルな地域のあり方を目指す必要があると考えています。
一方、弊社のあるオホーツク地方を始めとした北海道は、自然・景観・食と素晴らしい資源が今までもこれからも変わらずに存在しています。
そんな資源を存分に活かしながらも、価値観やライフスタイルの急激な変化や、三者三様のさまざまなニーズに対応するため、このトレーラーハウス事業ではフレキシブルできめ細かいサービスの展開を可能にします。
▲北海道の素晴らしい景観の中に配置することができる。
例えば、隣町・湧別町で開催されている「かみゆうべつチューリップフェア」の開催期間は5月から約1ヶ月。全国・全道から観光客が訪れます。チューリップが咲き誇る1ヶ月の期間だけ、公園の目の前にトレーラーハウスを置き、開園前のチューリップを独り占めできる1組限定の宿泊施設としての運用も可能です。冬には流氷がくるオホーツク海の浜辺に移動し、オーシャンビューの宿に生まれ変わるかもしれません。
ネイルサロンなどアパートの一室でおこなっていたようなスモールビジネスも、大型のショッピングモールの駐車場一角を借りることでこれまでとは異なる集客形態で営業をおこなうことができます。冬の期間限定でスキー場のコース内に設置すればゲレンデ直結の宿に様変わりです。
このように、北海道が持つポテンシャルを最大限に活かし、かつモビリティを高めることで僅かな事業機会も取りこぼさずに地域の付加価値を高めることが可能になります。
災害や緊急病床などのリスクヘッジに
トレーラーハウスはビジネスチャンスを拡げるためだけのものではありません。災害時には被災した方の仮設住宅としての利用も可能です。また、感染症による地域の病床が圧迫された時には、緊急病床としても利用できるため、さまざまな活用方法が期待されます。
▲置戸町・勝山温泉ゆうゆ様の導入事例では、通常は宿泊施設として町から貸与され収益化。緊急時には仮設住宅や緊急病床へ用途が変更されます。
トレーラーハウスは車両のため、固定資産税なし・4年で減価償却・リセールバリューが高い・レンタルや移動もできるなど、さまざまなリスクヘッジが可能です。
お店も建物も移動できる、使わない時には変容するモジュールとして、集散可能なモバイルコミュニティが形成可能です。
安心の品質を自社工場で
弊社のトレーラーハウスはミサワホームグループと業務提携を結び、2年の年月をかけて共同開発を行ってきました。そのため、技術的にも高い水準をクリアしています。
明治の時代から北海道で建築物を建て続けてきた弊社のノウハウを最大限活かし、高い断熱性でこれまでのメーカーには無い寒冷地仕様を実現。開口部の位置や住設レイアウト、拡張性のあるウッドデッキの設置など、自社工場だからできる細かいニーズにも対応可能です。
▲自社工場での施工の様子
変わりゆく時代に、これからも地域と共に
人口が減ったとしても、北海道にある価値はこれからも変わりません。「必要な分を必要な時だけ」建物に関してもそんなことが言えるのではないでしょうか。
弊社は時代や環境に合わせたフレキシブルかつサスティナブルなモバイルコミュニティを提供することで、これからも地域を支えるソーシャルビジネスをおこなって参ります。